【2024年1月最新版】YouTubeショッピングとは?概要・メリット・機能・始め方などを徹底解説!

今回は、まだ日本でもあまり知られていない「YouTubeショッピング」について解説していきたいと思います。 

(公開日:2023年1月1日/最終更新日:2024年1月27日)

YouTubeショッピングとはどんなもの?

YouTubeショッピングという言葉通り、「YouTube内で商品を宣伝することができる機能」です。
とはいえ「言葉ではなんとなく分かるけど、実際に見たことがない!」という方もいるかもしれません。そんな方のためにこちらの動画をご用意しましたので、まずはご覧ください! 

YouTubeショッピングはどんなことができる?

ショッピング機能を利用すると次のようなことできます。

ストアを設定して YouTube と連携させることで、動画とライブ配信でグッズなどの自身の商品などを紹介する

 YouTuberがオリジナルグッズを販売したり、通販サイトを持つ企業がライブコマースを行ったりするのに役立ちそうですね!

 

他のブランドの商品を動画、ショート動画、ライブ配信で紹介する

こちらは上記のものとは逆で、インフルエンサーなどに自社の商品を紹介をしてもらいたいときに使えそうです。

ただ残念なことに、この使い方は今のところ日本ではあまり利用されていないほか、チャンネル登録者数の条件が厳しいです。(詳しくは後述)

 

動画、ショート動画、ライブ配信で紹介した商品のパフォーマンス指標を表示する

 ※2023年1月現在、YouTubeアナリティクスでまだ指標としては現れていないようです。(日本未対応?)

 

視聴者が最も関心を示した商品を把握する

複数の商品を紹介する場合は、「どの商品が反応が良かったか?」という情報はぜひ欲しいですよね。

嬉しいことに、YouTube アナリティクスの画面で紹介した商品のうちどれがもっともクリックされたかなどの情報を見ることができます!

※2023年1月現在、こちらも未対応のようです。

 

YouTubeにショッピング機能が拡充されている背景は?

皆さんもご存じの通りYouTubeは莫大なユーザー数を抱えています。

最近ではショート動画が成長してきており、勢いがついているようにも見えるのですが、実際のところYouTube全体の広告収入は鈍化傾向にあります。

このタイミングでショッピング機能の開発にリソースを割いてきているのは、

やはり鈍化している広告収入を補っていくための新たな手段として、YouTubeショッピングへの期待が高まっているからなのでしょうか。

現在は無料で使うことができる機能ですが、上述の背景を踏まえると

いずれ何かしらの形でYouTubeに手数料を支払う必要がでてくる…という可能性は考えられそうですね。

ちなみに2022年11月16日、YouTubeが「YouTubeショートをチェックしながらショッピングができる機能」の開発に取り組んでいると報じられました。

[2024年1月追記]2023年夏に、ショート動画にも連携可能となりました。詳細は下記の記事をご覧ください。

 関連記事:YouTubeは「ショート」でも商品タグ付け可能に。具体的手順を徹底解説


直近の動きを見ていると、今後もショッピング関連の機能はどんどん拡充されていきそうです。

 

いつ頃から使えるようになったのか?

2022年7~8月頃から話題に上がるようになってきたYouTubeショッピングという機能。

新しくローンチされた機能なのかと思いきや、実は以前から別の機能として存在はしていました。

その名は「グッズ紹介機能」です。

グッズ紹介機能を使うためには国・収益化・対象視聴者・ポリシー違反数などの細かい要件がありましたが、一番大きな障壁だったのは「チャンネル登録者が1万人以上であること※」でした。

※音楽アーティストの公式チャンネルは登録者数1万人以下でもOK

このチャンネル登録者数1万人以上という条件がなんと、2022年7月頃に1,000人以上という条件にまで大幅緩和されました。

[2023年12月追記]現在、こちらの条件は1,000人→500人まで緩和されております。

これにより、利用要件を満たすYouTubeチャンネルが増えたのです。※

※他のブランドの商品紹介についてはチャンネル登録者数の条件は厳しいままです

さらにそれを後押しする形で、2022年7月20日に世界最大級のECプラットフォーム・Shopify(ショッピファイ)がYouTubeショッピングとの提携を発表し、日経新聞などでも大きな話題となりました。

↑ 2024年からスタートした、弊社代表のクリエイターアカウント(2024年1月27日現在)。条件緩和されたとはいえ、ショッピング機能が使えるようになるまでの道のりは遠い…。がんばります!

 

なぜYouTubeショッピングが注目されているのか?

YouTuberの新たな収益化手段?

YouTuberの収益手段の一つとして、動画再生による「広告収益」が挙げられます。

一部のYouTuberたちの間ではこの広告収益の単価が減少しているという声があり、収益減少を補う手段として注目しているYouTuberも多くいるのではないかと思われます。

オリジナルグッズなどを販売するにあたり、YouTubeショッピングを使うことで購買率が今までより良くなるかもしれませんね。

また、クリエイターはショート動画や通常の動画でおすすめの商品を販売することで手数料を獲得可能になるという情報があり、アフィリエイト媒体として活用できる期待も大きいようです。

※ただし前述の通り、日本では今のところ自社オリジナル商品しか販売できませんし、チャンネル登録者数の条件も厳しいままです…

 

動画×ECの親和性

ECサイトに載っている画像だけでは雰囲気が伝わりづらかったり、書いてあること以上の情報をその場で得るのは難しいですよね。

その点、YouTubeショッピングは動画内で商品について細かく説明することができるほか、ライブコマースでは質疑応答も可能です。

ECサイトの弱点を補いつつ、ダイレクトに商品ページに飛ばすことができるというのはYouTubeショッピングの大きな利点ではないでしょうか。

 

ライブコマース市場が急成長している

ライブ配信で商品紹介を行うライブコマースはリアルタイムで視聴者の質問に答えることで、商品の特徴や利用法についてよく知ってもらい、商品購入に対する不安を少なくできるという利点があります。

そしてこのライブコマースという市場、世界では急激に成長しているんです。

例えばアメリカのライブストリーミング市場は2021年には110億ドルに達し、2024年までに売上高350億ドル(アメリカの全ECの売上における3.3%)と予測されています。

他にも中国では独身の日(11月11日)における小売購買文化の定番ツールとして活用されています。

 

YouTubeの利用率の高さ

YouTubeは10代〜40代までの全ての世代で利用率が90%を超過しており、Instagramなど他のSNSと比較して圧倒的です。

ビジネスにおいてリーチできるユーザー数が大いに越したことはありません。

人口が多いプラットフォームで販売できればそれだけ大きな売上が期待できます。

 

YouTubeショッピングの商品はどこに表示させることができる?

YouTubeショッピングでは大きく4つの箇所に商品が表示されるようになります。

もちろん、表示される場所ごとに表示する商品を選択することができます。

チャンネルのストア

 
YouTubeチャンネルに「ホーム」「動画」「再生リスト」などの項目が用意されているタブがありますが、
その中に「ストア」という項目が追加されます。
この部分には各動画で紹介している全ての商品を掲載しておくのがよさそうですね。
 

動画の終了画面への商品表示

動画再生の終了画面に商品を表示することができます。クリックすると商品名、価格などが表示されます。
この部分には実際に動画で紹介したなかでもイチオシの商品を入れるのがおすすめです。
 

設定方法

以下のように、YouTubeの動画の編集画面にて「グッズ紹介」という項目を選択し、任意の秒数に設置します。
 

動画とライブ配信での商品のタグ付け

はじめに言うと、日本ではライブ配信での商品タグ付けしか対応していないかもしれません…。

見え方

こちらはライブ配信での見え方です。

もちろん動画・配信内で商品タグ付けをすることも可能です。
複数の商品を順番に紹介するときにはこの機能をメインに使っていく形になるかと思います。
※ちなみにライブ配信でYouTubeショッピングを使うときは「YouTube Live Commerce」「ライブショップ」と表現される方もいます。
 

ライブ配信での設定方法

エンコーダ配信を選択して配信開始します。

ライブ配信の設定にて「ショッピング」のタブをクリックすると商品一覧が表示されるので

「固定された商品」のパネル>「商品を固定」に商品を持っていくことで固定表示できます。

次の商品に固定を切り替えるために解除したいときは、ライブ配信のプレビューで「固定を解除」を押すことで解除することができます。

引用:YouTubeヘルプ

 

日本では投稿動画内でのタグ付けはまだできない?

非常に便利にも思えるこの機能。弊社で現在確認できているのは「ライブ配信内での商品タグ付け」のみです。
「動画内の商品タグ付け」は設定を探してみましたが、見つけることができませんでした…。
下記のヘルプにもある通り、日本ではまだ対応していないかもしれません。

参照:YouTubeヘルプ

 

チャットでの商品の固定表示

チャット欄に固定表示させることもできます。

ライブ配信中でずっと表示させておきたい商品があるときはこちらの機能を使うとよいでしょう。

設定方法

以下のように、YouTubeのライブ配信の設定にて「ショッピング」のタブをクリックすると商品一覧が表示されるので、チャット画面に固定したい商品を設定します。

 

YouTubeショッピングからどれくらいの集客が見込める?

「じゃあどれくらいのインパクトがあるの?」と気になっている方も多いことでしょう。

そこで実際にライブ配信してYouTubeショッピングを使ったときのデータを公開します!

今回はまとめシート流!絶対合格チャンネル 【資格試験・中小企業診断士試験対策】様にご協力いただきました!(本当にありがとうございます…!)

前提条件

もちろんチャンネルの規模感や視聴者数などによってインパクトは全く異なってくるはずですので、

あくまで下記の条件での数値、ということは事前に頭に入れておいていただけると幸いです。

  • チャンネル登録者数は約1.3万人
  • 今回のライブ配信の同時視聴者数は80~100人くらい
  • 紹介した商品数は2点

結果

  • ECサイトへの訪問数は平常日の同一時刻と比較して約4倍の45件(視聴者の7~8%がサイトに来てくれた計算)
  • ライブ配信中+直後での購入点数は約8点(CVRを単純計算すると約17%。購買意欲のある方が来てくださっていたのでかなり高いですね。)

 

1つの事例なのでもちろん断定は難しいですが、YouTubeショッピングを活用したことによるサイト流入数・購入数の増加は少なからずあった言えるのではないでしょうか。

今回は商品購入を促すアナウンスは入れておらず商品の解説と質問メインの配信でしたが、使い方次第ではポテンシャルを秘めていそうですね。

今後はYouTubeショッピングを使ったとき、使わなかったときでどれくらい差異があったのかまで踏み込んで研究していきたいと思います!

 

YouTubeショッピングを始めるための要件

YouTubeショッピングは「誰のブランドの商品を紹介するのか?」によって要件が変わってきます。

自分のオリジナル商品を紹介する場合の利用要件(条件緩和されたのはこちら)

今年に入って利用要件が大幅に緩和されたのはこちらです。

利用要件を順番に説明していきます。

 

要件を満たしたチャンネル

チャンネルの主な資格要件に、以下のようなものがあります。

ちなみにチャンネルが要件を満たしているかどうかは、YouTubeの管理画面(YouTubeStudio)で確認することができます。

YouTubeStudioの左サイドメニューから「収益受け取り」を選択し、「ショッピング」のタブが表示されていれば、ストア連携が可能です。

画像

 

ポリシーに違反しない販売商品

紹介しようとする商品にはGoogleによる審査が入ります。

YouTubeチャンネルにストアがリンクされると、商品が Google のポリシーと Google Merchant Center のポリシーに準拠しているかどうかを審査されます。

もし審査で落ちてしまった場合は、Google Merchant Centerにて不承認となった商品の審査をリクエストすることもできます。

審査は通常、数日かかるようです。(弊社では数時間で連携できたケースもございました)

 

他社のブランド商品を紹介する場合の利用要件(日本は未対応)

日本では今のところこの用途では使えませんし、利用要件は厳しいままです…。

ブラジル、インド、英国、または米国を拠点にしている。

GoogleやFacebookなどのプラットフォームあるあるですが、国によって使える機能が違うことが往々にしてあります。

インフルエンサーに依頼して宣伝してもらう…という需要は日本でもあるはずですが、なぜでしょうか…。

チャンネルの収益化が承認されている。(詳細

チャンネル登録者数が 20,000 人を超えている。

対象国の方でも、この部分が特に厳しいでしょう。いずれは対象国も含めて緩和してくれることに期待したいです…。

チャンネルが音楽チャンネル、公式アーティスト チャンネルではない、または音楽パートナーに関連付けられていない。※音楽パートナーには、音楽レーベル、音楽配信会社、VEVO が含まれます。(詳細

チャンネルの対象視聴者が子ども向けに設定されておらず、子ども向けに設定された動画の数が多くない。(詳細

チャンネル収益化ポリシーに違反する動画の数が多くない。(詳細

ヘイトスピーチ、子どもの安全、暴力、危険、自殺や自傷行為に関するコミュニティ ガイドラインの違反警告を受けていない。(詳細

 

YouTubeショッピングで販売できるもの

何でも販売できるかというと、そんなことはありません。

下記の通りの制約があります。

無形商材はNG。

YouTubeショッピングでは、無形商材は販売できません。特にダウンロード形式の商材をメインに扱っているところは注意が必要ですね。

無形商材の代表例

  • 電子書籍(オーディオブックを除く)
  • 商品として形が残らない"サービス"
  • 金融商品 など

ちなみに弊社では、印刷書籍なのに電子書籍と認識されてしまった事例がありました。

 

有形商材でもNGなものがある

また、有形商材であっても上述のGoogleのポリシー規約上、販売できないものもあります。

とはいえ、この条件でひっかかるところはほぼ無いのではないでしょうか。

NGなものの代表例

  • チケット
  • 模造品
  • 不動産
  • ドラッグ
  • 爆発物 など

 

YouTubeショッピングに対応しているECサイトとかかる費用は?

2022年12月現在、YouTubeにリンク可能なプラットフォームは以下の4つです。

日本語に対応しているのは今のところshopifyとSUZURIだけです。

また、SUZURIはオンデマンド印刷にしか対応しておらず、自社オリジナル商品を販売できるのはshopifyだけなので、

販売したい商材に合わせてこの2つから選ぶと良いでしょう。

 

画像

※YouTubeStudio内のストア選択画面

 

Shopify(日本語対応)

日本の事業者が自社オリジナル商品を販売したいのであれば、やはりshopifyがおすすめです。

必要な費用はこちら。

  • ECサイト構築費用

  • Shopifyの月額の利用料($25〜)

  • 売上にかかる決済手数料(目安:クレジットカードで3.4%程度)

注: 音楽チャンネルでは、Shopify またはサポートされているグッズ販売パートナーのいずれかのショッピング機能のみを使用できます。

https://www.shopify.com/jp

 

SUZURI(日本語対応)

SUZURIはオンデマンドプリント商品専用のプラットフォームです。

写真やイラストさえあれば誰でも簡単に様々なグッズを受注販売できるサービスで、基本料金や手数料がかからないのが特徴です。

オンデマンド印刷のみの販売&費用を抑えたい方はこちらが視野に入ってくるかと思います。

https://suzuri.jp/

 

Spreadshop(日本語は未対応)

オンデマンドプリント商品専用のプラットフォームです。

ヘルプを見る限りでは無料で利用できるようです。

https://www.spreadshop.com/

 

Spring(日本語は未対応)

オンデマンドプリント商品専用のプラットフォームです。

こちらも無料で利用できるようです。

https://www.spri.ng/

 

YouTubeショッピングでよくある質問

Q.YouTubeショッピングは設定すれば必ず表示されるのでしょうか?

A.実は、環境によって表示されたりされなかったりと安定しない印象です。

検証している中で、現在確認できているのは下記です。

  • YouTube premiumや広告非表示の拡張機能を入れていると表示されないことがある
  • YouTubeにログインしていないと表示されない
  • 1日に何度も閲覧していると、表示が消えることもある

さらに①のYouTube premium会員による動画視聴について、ヘルプには記載は見つけられなかったものの

・ライブ配信のショッピングは表示される

・通常投稿のショッピングは表示されない

という仕様が今のところあるようです(数名で検証した限りでは…)。

あくまでYouTubeショッピングは「広告」という立ち位置なのでしょうか?

ライブ配信にだけはpremium会員でも表示されるという点はGoogleさんの意図が込められていそうです。

 

Q.YouTubeショッピングからの流入を判別することはできるのでしょうか?

A.Shopifyと連携した状態での検証にて、YouTubeショッピングかどうかという粒度であればUTMパラメータによって判別ができました。

UTMパラメータのmediumに「product_shelf」、sourceに「youtube」が付与されるようです。

一つ気になったのは、shopify経由でGoogleマーチャントセンターにアップロードされているフィードには既に、mediumに「product_sync」、sourceには「google」が入っていた点です。

あくまで推測ですが、YouTubeショッピングで商品がクリックされた際に自動的にURL末尾にUTMパラメータを付与してくれる仕組みになっているのかと思われます。

そして現在は研究途中ですが、判別の粒度を「YouTubeショッピングの表示された箇所」にまで分割できると良いなと思っています。

 

Q.どのデバイスでも使えるのでしょうか?

A.弊社で確認できている範囲では、スマートフォン、パソコン、タブレットの3つで使えています。

一方で少しレアケースかもしれませんが、テレビでYouTubeを観たときは購入ボタンを押下してQRコードが表示される、という仕様になっています。

  

まとめ

いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでくださった皆さんの中には、YouTubeショッピングを始めてみたい!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

具体的な連携方法などは、また別記事にてまとめていきたいと思います。

なお随時、記事内容はアップデート予定です。

※【動画あり】その他YouTubeショッピングの制作事例はこちらよりご覧ください。

  

最後に

弊社は、まだ設立したばかりの、小さな制作会社です。

よかったら応援のシェアをよろしくお願いいたします!

参考